足し算の暗算の教え方(年中・年長用)後半
Step3
ここから、本格的に暗算を教えることにしました。
そして、効率的に暗算を習得させるため、+の左の数を固定して(1+・2+・・・9+に分けて)教えることにしました。
取り組んだ内容は、以下のとおりです。
(1)1+の教え方
①1+1・1+2・・・1+9を書いた紙を用意し、上から順に、「1+1は?」と聞いて「2」と答えさせる。「1+2は?」と聞いて「3」と答えさせる。・・・「1+9は?」と聞いて「10」と答えさせる。
以上のことを+の右の数より1つ大きな数が答えだということを教えながら、繰り返し行う。
②数式を上から順にではなくて、ランダムに指さして答えさせるということを繰り返し行う。
③ホワイトボードにランダムに数式を書いて答えさせる。
(2)2+・3+・4+・5+・6+・7+・8+・9+の教え方
※2+~6+については+1・+2・+3・+4、7+については+1・+2・+3、8+については+1・+2、9+については+1を教える。
以下、2+の場合の取り組み内容です。(3+・4+・・・9+も同様に行います。)
数式を書いた紙、積み木、積み木を置くことができる枠を書いた紙を用意し、以下のとおり取り組みを行いました。
①以下のとおり配置し、上から順に「2+〇は?」と聞いて答えさせていき、答えられない場合は、数式の+の右の数の積み木を枠に足して答えさせる。
以上のことを繰り返し行う。
②以下のとおり配置し、上から順に「2+〇は?」と聞いて答えさせていく。
答えられない数式については、①と同様のことを行う。
以上のことを繰り返し行う。
③以下のとおり配置し、数式を上から順にではなく、ランダムに指さして答えさせていき、答えられない数式については、①と同様のことを行う。
以上のことを繰り返し行う。
④ホワイトボードにランダムに数式を書いて答えさせる。
最初のうちは、以下のように配置して行う。
徐々に数字と枠を書いた紙を見なくても答えられるようにしていく。
以上①~④について、3+・4+・5+・6+・7+・8+・9+も同様に行う。
Step4
息子がStep3までの内容を習得できていることを確認した上で、以下の内容に取り組みました。
①Step3で習得した数式に、数の理解を促す取り組みで習得した5+5を加えた以下の数式について、ランダムにホワイトボードに書いて暗算をさせる。
なお、最初のうちは、1+を数問→2+を数問→3+を数問→・・・の順番で暗算をさせ、ミスをすることがなくなってから、ランダムに数式を書いて暗算をさせるようにする。
1+1 1+2 1+3 1+4 1+5 1+6 1+7 1+8 1+9
2+1 2+2 2+3 2+4
3+1 3+2 3+3 3+4
4+1 4+2 4+3 4+4
5+1 5+2 5+3 5+4 5+5
6+1 6+2 6+3 6+4
7+1 7+2 7+3
8+1 8+2
9+1
② ①でミスをすることがほとんどなくなったら、次は、まだ教えていない以下の数式の習得を目指す。
2+5 2+6 2+7 2+8
3+5 3+6 3+7
4+5 4+6
教え方については、例えば、3+6の場合、「3+6は6+3(3+6と6+3は同じ)」と言い聞かせながら、以下のとおり、式の左の数と右の数を入れ替えて6+3=9の暗算をさせる。これを繰り返しながら、徐々に式の左の数と右の数を入れ替えなくても計算できるようにもっていく。
これを上記9つすべての数式について行う。
次に、9つの式をランダムにホワイトボードに書いて暗算をさせる。
暗算に慣れるまでは、数字を指さしながら、「3+6は6+3(3+6と6+3は同じ)」と言い聞かせて暗算をさせる。
③最後に、合計が10以下の足し算45式について、問題演習を繰り返す。
以上が息子に足し算の暗算を習得させるために取り組んだ内容でした。